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2022年以降のバイクの選び方。

クルマは新車とクラシックカーの間には大きな隔たりがあって、たとえば新車で選ぶ人は新車の中から、クラシックが好きな人は旧車の中から選ぶという風に行動が分かれる。

でも、それがバイクとなると、新車でもクラシックなものが多くあって、新車で選ぼうとしていても様々な選択肢が存在する。

そのせいで、いろいろバイクを探しているうちに、自分の好みがなんだか分からなくなったりする。

いったいバイク選びは何を基準すればいいのか、それを今、2022年以降の未来に向けて考えてみる。

もともと、バイクとは一人になれる道具だった。

乗ってしまえば、助けてくれる人はいない。

何名かでツーリングをしても、走っている間に会話はなく、その気持ち良さや風景を共感しあえない。

それが、Youtubeのモトブログや無線マイクによって、楽しみ方が完全に変わった。

どのバイクがいいか、Youtubeのレビューやオーナーの動画を参考にする人も多いだろう。

その場合、まずは完全に見た目となる。音はなかなかYoutubeでは伝わらない。

そのため、クラシックなバイクは憧れになるし、旧車も憧れの対象になる。

新車で考えると、最近ではホンダのGB350、ヤマハのSR400、カワサキのZ900RS、Meguro K3など。

海外勢ではトライアンフの一部、ロイヤルエンフィールドあたり。

これらのクラシックなバイクに乗ってのんびりどこまでも走ってみたい。そう思うだろう。

「俺もクラシックなバイクは好き。でも、買うとなると…」

と思う人もいる。

クラシックなスタイルが好きなのに、なぜかまったく違うスタイルのバイクが欲しくなる。

それは例えば、ホンダのネオクラシック、CB650R、ヤマハMT-09、カワサキだとZ900、スズキはKATANAなど。

海外だとドゥカティモンスターやDiavel、KTM1290 Super Duke R、MV AGUSTAあたり。

何がクラシック系と違うのかというと、最新電子制御が満載で、エンジン部分はマッチョ造形、エギゾーストパイプもクネクネで力強い。「機械」という言葉が似合う。

確かに、旧車やクラシックデザインのバイクはお洒落だ。

でも、「機械を操縦する」という楽しみを考えたとき、こういったマッチョ系の最新バイクは「楽しい」。

おそらく、このマッチョ系バイクは、バイクに興味ない人たちに共感を得られることはあまりない。

特に最近のバイクは「カマキリみたいで変」という意見が多い。

でも、こういった「機械を操縦する愉しみ」を求めている人に、直立エンジンの造形は物足りない。

なので、まず、エンジンからエギゾーストパイプあたりの造形だけを見てほしい。

DUCATI MONSTER
2016 Ducati XDiavel
MV AGUSTA BRUTALE 1000 Serie Oro
YAMAHA MT-09

本当に好きなデザインというか、全体像はクラシックなのに、欲しいのはこっち側…というのは、珍しいことではない。人からどう見られるかを意識していればお洒落なほうがいいし、でも走る爽快感が大事ならマッチョ系。

Youtubeの時代ならお洒落で映えるほうがいいと思う人は多いから、クラシック系に多く行きがちだけども、本来のバイクを操る楽しさを求めるなら、少々お洒落じゃなくてもいい。

なんかお洒落じゃないのはわかる…でも、少年のようにバイクに跨がり、喜びたいなら機械系。

「最新の機械」はいつだってワクワクする。

「私はみんなと違ってこんな珍しいバイクに乗っている」ということをアピールしたくなる昨今。

インスタでもモトブログでも、珍しいバイクは人気を集める。

ただ、究極のところは、乗って本人が楽しいかどうか。

それは本人にしか伝わらない。

本当に楽しいかどうかは、デザインではなく、試乗でしか分からない。

一度、自分の外観的な好みを捨てて、試乗をしてみる。

それがあえて、外観至上主義になりつつある昨今、オススメしたい選び方だ。

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