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バイクは35年に電動化するのか?

クルマの電動化はもう仕方がないのかと諦めムードですが、35年と区切ると世の中には旧いガソリン車が多く残ることになりそうです。(東京都はクルマの純ガソリン車販売は30年まで、バイクは35年までと発表。経産省は30年代半ば)好きな人は手放さないし、HVにさえ手を出さない人もいるはず。それが二輪だと、確実にガソリン車を手放さない人が残り、もし新車がすべてEVもしくはHVになると、メーカーは新車が売れなくて大変なことになりそうな…と思っていたら、ヤマハの日高社長が14日に政府の「35年までにガソリン車廃止」の方針を受けて、「ユーザー視点を無視するわけにはいかない」と答えたそうです。

バッテリーを搭載することで軽さがウリのバイクが重くなり、現在100万円前後のバイクが200万から300万円になってしまうとのこと。

もしスクーターであれば通勤程度の航続距離なので、毎日充電するようなかたちで実現性は高いとのこと。しかし現実では中国のSuperSocoという電動バイクの会社がスクーターだけでなく250ccクラスのものも出しています。

TCMAXという車種は最高速度95km/h、重量は103.5kg、航続距離110kmで、速度は遅く、重量は軽く、距離は短いという感じです。価格はおよそ45万円。

ホンダのCB250Rは重量144kg、燃費は44.5なので航続は400km以上。

電動化されると醍醐味であるクラッチ操作がなくなります。

他に、Zero MotorcyclesのSR/Fは最高速200km/h、最大トルク190Nmという電動バイクのモンスター。

電動ハーレーであるライブワイヤーは249kg、105ホースパワー(102ps)、トルクは116Nm(11.63kg-m)で市街地航続235km。価格はアメリカでおよそ3万ドル(321万円)から。日本では2020年の12月3日から予約開始し、価格は349万3600円に決定(アジアで初)。

1000ccクラスのバイクのようなパワーがあるのに、大型二輪免許は必要ありません。また、音に特長があって、モーターを縦置きすることで意図的に音が出るような仕組みになっています。

左手のクラッチレバーも左足のクラッチワークもないのが不思議な感覚だけども、電動ならではのアップデートや電動ヘルメットの連動、スマホ連動といった楽しさが増えると購入意欲も湧きそうな気がします。ただし、エンジンそのものを自ら自在に操るようなバイクの感覚はもうすでにクルマにはなく、バイクは最後の砦。なのに電動化するとバイクを辞める人も増えそうな予感。

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