サイトアイコン Car Magazine  Kuluma.jp

未来の車の曲線を想像するなら、メルセデスのEQCは見ておいたほうがいい。

「ヴィジョンからリアリティへ」というタイトルで紹介されるThe Mercedes-Benz VISION EQSの姿。

Felix(インタビュアー)がカルフォルニアのガレージで実物に出会い、デザイナーやエンジニアたちに質問をする。

最初に登場するのはダイムラーグループのチーフ・デザイン・オフィサーGorden Wagener。

Wagener「ようこそ」

Felix「あなた以上に一緒にこの車に乗りたい人を思い浮かべないよ」

W「会えてよかった。ようこそ私の新しい車へ」

F「素晴らしい車だね。まだ車?」

W「そう。車だね。これは未来的な車だけど、まだ車だよ」

F「これはEQブランドの最高峰だよね」

W「そう。そしてメルセデスのね。メルセデスが電動化にステップを進めたということで、これはとても特別な瞬間だと思う。完全に新しい目的のプラットフォームを作ったのははじめてなんだ。それに、はじめたところは自分たちのホームフィールドであるSクラス。だから会社にとって重要だと思うんだ」

F「これは何? クーペ? サルーン? リムジン? それとも他の何か?」

W「私はこの車はすべての種類のプロポーションよりも上だと思う。もちろんサルーンだし、でも見た目はスポーティで、クーペっぽい。これらのファーストライン(fast line)がスポーティにみせてるんだ。バッテリーパックのために少し高めに座らなければならないときに、見た目的に重さを減らす役割もある。それでまだ低く、なめらかなんだ。前に向かったポロポーションのせいで、少しヘリコプターに乗っているような感じがしない?」

F「本当に。それにあのハンドル。ずっと見てるんだ」

W「そう、本当に未来的だよね。運転するともっと面白いよ」

F「お願いだからいつか市販してほしい」

W「オーケー。いつかね」

F「お願い!」

W「これもクールでしょ。イルミネーションみえる? これらはすべてヴァーチャルIPというプロジェクションなんだ」

F「今までのダッシュボードはどっかへ行っちゃったね。それで、知るべきことはすべてこの白い部分に投影されるの?」

W「そう。フロントグリルのスクリーンだし、ホログラフィック・ヘッドライトもあるんだ。モダンな美的センスの哲学として、もし私たちが好きなら、ラインから外す。もしまだ好きなら、私たちはもう一つのラインを外す。それはエクステリアに適用されていて、インタラクションシステムにも採用されている。ちょうど君は今必要な情報をゲットしているよ。

私たちはEVをもっとセクシーに、もっとエキサイティングにしたい。もちろん我々はラグジュアリーブランドだから、実際にもっとも愛されるラグジュアリーブランドにしたいんだ」

F「これはSクラスと入れ替えるの?」

W「いや、新たに(クラスを)加わえることになる。ポートフォリオをひろげる何かをクリエイトしたかったんだ。新しい顧客を惹きつけ、従来の顧客も惹きつけるものをね。それは完璧なラインナップの追加になる」

F「市販車になるための差はどれくらいあるのかな」

W「それほど遠くはないよ。中も外も、インテリアは市販車ですぐに見られるはず。エクステリアも最終的な市販車に近い。

私たちは『VISION』と読んでいるけど、それほど遠くない。多くのヴィジョンが現実になる」

F「運転したことは?」

W「まだ。これがはじめて」

F「ほんとに? だから笑ってるんだね。いつも最初のライドは君とだよね。出発しようか?」

W「めっちゃクールでしょ」

F「ほんとに」

F「実際にしっかり座って、すべてが見える。外にいるときはすごく低く見えたけど、実際はお辞儀ができるよね」

W「アクセルも悪くないでしょ」

F「ワオ! 走ってるよ!」

F「ドライブしていい?」

F「このハンドル好き」

W「すごくない?」

F「むっちゃかっこいい。一日中運転できるよ。ただバックして前に進んでとかだけでもね」

W「デザイナーが車を誇張するように、デザインスケッチのようにすべての車をクリエイトしようとしてきた。この車は他のどの車とも本当に違う。UFOが道に降り立ったみたいだ」

F「弓のようなラインだなあ」

W「そう。一本の弓。強調させるためにクロームを置いた。それで実際に低く見えるんだよ。運転席が前にあるプロポーションも未来的にみせてる。グリーンハウス(窓で囲まれた部分)はボディに埋め込むようにした。それで完全にシームレスになった。グリーンハウスが溶けたみたいにね」

F「Bピラーがない」

W「クーペのスポーティさとサルーンの空間性を合体させたかったんだ。フットプリントはよくなった。車体はショートのSクラスと同じくらいの長さだけど、室内はSクラスの長いほうと同じ。新しいプラットフォームではウェイトバランスは良くなったんだ。重さは下に固まっているから、ハンドリングはスポーティになる」

F「あと、みんなこれが気になってる」

W「ミラーカメラね。そうなんだ。ミラーはカメラにした。デジタルIPに投影できるよ。空力的にもいいんだ」

F「持続性、ラグジュアリー、持続的ラグジュアリー」

W「サステイナブル・ラグジュアリー、サステイナブル・モダン・ラグジュアリー。それがメルセデス」

F「どの部分がサステイナブル?」

W「まず電気であること、形が効率的であること、インテリアはリサイクルされた素材を使っていること、将来的には100パーセント、この車をリサイクル可能なものにしたい」

「いずれにしろ、削減はいいこと。この車はそうであっても美しい。セクシーにね」

モバイルバージョンを終了